割り出し
製図で、長さ(㎝)で表したサイズを、目数・段数に置き換えることを割り出しといいます。 | |
つまり、実際に編むための編み図を作っていくということです。 スワッチを編んでとったゲージを基に、必要目数と段数を計算して出します。 |
例えば、
10cm×10cm=20目×30段のゲージで、
幅 45㎝長さ 25㎝の長方形のものを編みたいとき、
幅というのは、目数で決まりますので、
20(目)×(45(㎝)÷ 10)= 90(目)
長さは段数で決まりますので、
30(段)×(25(㎝)÷ 10)= 75(段)
90目を75段編めばよい、となります。
斜めの形を作りたいときは、増目あるいは減目をします。
右図のように、1目ずつ増目(減目)したブロックを積み上げるイメージです。
段数を[増目数(減目数)+1]で割り、1ブロック何段にするかを出します。
例えば、40段で4目増やしたいとき、
40 ÷ (4+1) = 8
8段ごとに1目増やせばよいことがわかります。
編み図を省略して、
8段平ら
8 - 1 - 4
のように書き表すことが多いです。
曲線部分は、計算では出せないので、実際に図をかいて編み図を作ります。
ゲージメジャーを使って、トレーシングペーパーに編み目方眼を作り、実物大製図の上にその編み目方眼をのせて、曲線にそって編み図を作図します。
この時、注意すべき点は、
「2目以上の増目(減目)はその段の編み始めでしか操作できない」
ということです。
つまり、右側のラインは表をみて編むときに操作し、左側のラインは裏をみて編むときに操作しなければならないため、どうしても左右で1段ずれます。
実際に編むときに編みやすいように、きれいに仕上がるように考えて作図します。