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ねじり増目(左右)


増目の方法の一つ、「ねじり増目」には左にねじる増目と右にねじる増目があります。
 

「ねじる方向でなにか変わるんですか?」「どちらにねじるかのルールはあるんですか?」

という質問をよく受けますので、解説したいと思います。

(編み方については、多くの本、動画などがありますので、ここでは左右のねじる方向によっての違いについてのみ言及します。)

まずは、編み目記号。

左ねじり増目

右ねじり増目


身頃と袖を別々に編むレシピで増し目をする場合、端目で増しますし、はぎ合わせることで増し目部分は隠れてしまうため、右にねじっても左にねじっても大差はありません。(一応教科書的には、編地の左右が対称になるようにねじりましょう、となっていますが...)

しかし、編地の途中で増目をし、増目部分がはっきり見えるような場合、その違いは明らかです。

それがよくわかるのが、こちら。

Katrin Schneiderさんデザインの「AVION」

トップダウンで編むカーディガンの肩から袖の部分の後ろ身頃です。トップダウンなので、襟ぐりから編み始めます。

肩と袖ぐりに、はぎ合わせたような切り替えが入って見えますが、ここが増目部分です。

それぞれの増目部分をアップで見てみましょう。

まずは、肩(編んだ方向に写真を傾けています)。

肩ヨークはまっすぐ、身頃を急激に増やしたいので、毎段増目をします。

右肩(写真1枚目)は右ねじり増目、左肩(写真2枚目)は左ねじり増目です。

次に、袖山部分。

身頃はまっすぐ、袖山部分を増やしたいので、2段ごとの増目です。

右袖(写真1枚目)は左ねじり増目、左袖(写真2枚目)は右ねじり増目です。

ここで、もう一度肩から袖の切り替わりを見ていただきたいと思います。

左ねじり増目をすると、増し目の右側の編地がかぶるような感じになり、右ねじり増目をすると、増し目の左側の編地がかぶるような感じになります。これが、肩と袖山部分で切り替わっているように見える理由です。