毛糸の太さ表記
毛糸の太さを表すのに使われる「合細」とか「並太」といった言葉、実は、明確な規格があるわけではなく、「大体、棒針〇号相当の糸」程度の基準です。
一応、細いほうから並べると、極細、合細、中細、合太、並太、極太、超極太…
私自身、毛糸は自分で実際にスワッチを編むことで使用号数を決めるので(コチラ参照「糸の太さと針の号数」)、あまりこの分類を使うことはないのですが、最近、目にすることもほとんどなくなりました。
その理由として、昔よりも毛糸の種類が豊富になっていることがあげられると思います。
昔はほとんどがウールかアクリルのストレートヤーンで、単純に太さによって針の号数を変えればいいという考え方だったんでしょう。
しかし、現在は様々な変わり糸もあり、海外からの輸入糸も一般的に入手しやすくなって、多様化しています。
新しい素材を複合的に使ったものや、リリヤン状の糸にスライバーを吹き込んだものなど技術も進歩しています。
メーカーが「この糸は、太い針でゆったり空気を含ませながら編むと風合いが良い」と判断した場合、糸の見た目より大きい号数を推奨号数として指定するでしょう。
糸のラベルに書いてある針の号数とゲージを見ると、そういった想いもくみ取れて、面白いのではないでしょうか(勝手な想像ですが…)。
ちなみに、海外にも似たような表記はあり、英語だと細いほうから以下のようになります。
Lace/2ply、Light fingering/3ply、Fingering/4ply、Sports/5ply、DK(Double Knitting)/8ply
Worsted/10ply、Alan/10ply、Bulky/Chunky/12ply